明治時代にまで遡るという「積ん読」の歴史。ブックレビュアーの石井千湖さんが、作家や漫画家、編集者、書店主ら、名だたる各界の本読みにインタビュー。本棚をのぞき見ながら、読書の本質に迫ります。
俳優・谷原章介さんが店長として月替わりでイチオシの本を紹介する「谷原書店」。今回は歴史学者・磯田道史さんの対談集『磯田道史と日本史を語ろう』(文春新書)を取り上げます。各界の碩学と縦横無尽に語り合うさまに、混迷の時代を生き抜くヒントを ...
第33回山本七平賞(PHP研究所主催)に、人類学者・磯野真穂さんの「コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート」(柏書房)が選ばれた。朝日新聞の言論サイトRe:Ron(リロン)での連載を書籍化した一冊。13日に東京都内で開かれた贈呈式で磯野さんは、 ...
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マリーズ・コンデ著『心は泣いたり笑ったり──マリーズ・コンデの少女時代』が白水社から邦訳刊行されました。カリブ海のグアドループで生まれ、フランスに留学し、アメリカの大学で教えたマリーズ・コンデの「立ち位置」と今日的な意義について、同 ...
96歳の父を自宅で看取(みと)るまでの20日間を、実体験に基づき小説にした。介護をするのは85歳の母と自分を含む2人の娘たち。誰もが迎える最期の瞬間は、いったいどんな形でやってくるのか。「延命治療をしないと決めていても、点滴をやめる ...
「BLことはじめ」は、これからBL(ボーイズラブ)の世界を知りたい、読んでみたいという、BL入門者に向けて、毎月さまざまな切り口でおすすめのBL本を紹介する連載です。ハイブリッド型総合書店hontoのBL専門フロア「すわんぷ」(ht ...
つげ義春さんの短編「雨の中の慾情」が実写映画化。1981年に絵コンテのまま発表された短編に「夏の思いで」「池袋百点会」「隣りの女」を織り混ぜ、独特な世界観の中で描いた数奇なラブストーリーです。主演の成田凌さん、福子役の中村映里子さんに ...
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孤立や孤独死は無条件にネガティヴとされる。しかし(1)は、近代以降の孤独の意味を重層的に腑(ふ)分けする。河野は『アナと雪の女王』や『ジェイン・エア』、ソローやウルフを論じつつ、ロンリネス(苦しみ、寂しさをもたらす否定的な孤独)とソリチュード(解放、 ...
『西国立志編』の中村正直は「人倫交際」、『学問のすゝめ』で福沢諭吉は「人間交際」と訳した。「社会」という訳語は啓蒙(けいもう)哲学者の西周(にしあまね)、東京日日新聞の福地桜痴(おうち)らが考案したが、言葉ができても社会は生まれない。森鷗外、夏目漱石 ...
科学史家・山本義隆さんがこれまでに発表した物理学/物理学史に関する20本以上の論文・講演原稿・書評などを全2巻に集成する「山本義隆自選論集」の刊行がちくま学芸文庫ではじまりました。『物理学の誕生』と題した第1巻は、古代からコペルニク ...